徳蔵寺に保管されていた板碑・石器・土器等を保存するため、多くの方々の協力により、昭和43年(1968)9月に鉄筋、校倉(あぜくら)造り、2階建ての保存館が完成した。
また、保存館に屋根を乗せ、内外装の工事が行われ、平成15年(2003)1月に装いを新たにしました。
■1階・・・石器・土器、国分寺瓦、古銭等を展示
■2階・・・元弘の碑を中心に、板碑約170基、宝篋印塔、
五輪塔、道標等を展示
保存会が結成され、この会を中心に、秋の彼岸中に板碑供養が実施される。
また、春、秋には史跡めぐりも実施されています。
拝観時間 | 9:00~17:00 |
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拝観料 | おとな(高校生以上)200円、こども100円 団体料金(20名以上) おとな180円(1名様)、こども50円(1名様) |
休館日 | 毎週月曜日 |
駐車場 | 正面駐車場、 第2、第3駐車場あり |
お問合せ先 | 042-391-1603 |
特別拝観 | 東京文化財ウィーク期間中、拝観料無料(11月頃) |
元弘の板碑(国指定重要文化財)

大正3年8月指定 高さ147cm 幅44cm
元弘3年(1333)5月8日、討幕の兵を挙げた新田義貞は、鎌倉街道に沿って進み、5月22日に、鎌倉の北条氏を滅亡させた。
徳蔵寺板碑保存館に安置されている元弘の碑には、小島法師が著したといわれる「太平記」・・・(1370年頃加筆完成)の記述を裏づけるように、新田の将士、齋藤氏3人の討死者名が刻まれ戦史を実証している板碑として有名である。
この碑は、もと狭山丘陵東端の八国山中腹の永春庵にあったが、庵と共に、徳蔵寺に移された。
比翼碑(市有形民俗文化財)

昭和46年3月指定 高さ97cm 幅28cm
比翼碑は双式板碑、または連碑などと呼ばれ、対になっている板碑で、2基で1対や、1石で2基、3基彫ったものもある。
この比翼碑は2基1組で延文4年(1359)に造られ、久米川4丁目の白山神社付近の墓地にあったものである。
主尊は蓮座に乗った阿弥陀三尊で、光明遍照十方世界、念仏衆生、摂取不捨の偈がある。
男女2人(おそらく夫婦)の逆修供養の碑(生前に供養しておくこと)である。
獣脚付蔵骨器(市有形文化財)

昭和49年6月指定 高さ22cm 幅22.3cm
蓋付きで3本の獣脚に支えられた須恵質のつぼ型蔵骨器。
中にあった人骨や木炭の放射性炭素年代測定によって、奈良時代末から平安初期、約1200年前のものとされる。
明治40年(1907)頃、埼玉県入間郡山口村(所沢市山口)で発見されたと いわれ昭和3年(1928)徳蔵寺に納められた。
本の紹介
新田義貞鎌倉攻めと徳蔵寺元弘の板碑 ¥1,500

新田義貞と元弘の碑の関係が書いてある本です。
東村山の板碑 ¥2,300円

東村山周辺の板碑についての解説が書かれている本です。